2026年春夏期講座を公開しました

2025年秋期の講座を終えて

はじめに、今期も講師の方々の多大なるご協力と、受講者の皆さまの温かさに支えられて全日程を無事に完走できました。何よりもまずは、関わってくださったすべての方に深く御礼申し上げます。

カルチャーセンター「エントランス」は、2024年からスタートしました。いきなり内輪の話で恐縮ですが、その年、運営メンバーの1人に女児が誕生するという、うれしいニュースがありました。エントランスと同い年のその子が今では、立ち上がり歩き回り、知らない人の前で恥ずかしがったり、笑顔を見せてくれたりしています。

今回は、そんな子どもの目覚ましい成長に少しでも追いついていけるように、この半期の歩みを振り返ります。必ずしも前進ばかりとは限りませんが、私たちの一歩一歩をともに確認し、今後の活動にも関心を持ち続けていただけると幸いです。

登録会員260名、のべ受講者数 約 700名

目次

1:開催講座

2:講座紹介

「偏愛」の熱量を感じる!

単なるマニア向けに閉じず、間口を広げた内容で展開していただきました。台湾旅行でのグルメ以外の楽しみ方や、神戸市内の見応えあるダムの存在など、新たな発見が詰まった時間でした。

はじめてのスター・ウォーズ×東洋思想
今さら聞けない王道を学ぶ 手塚治虫編
「鉄窓花を愛でる」という台湾の楽しみ方
地域の地理と歴史を感じるダム巡りツーリング

プロフェッショナルの知見を学ぶ!

「高度過ぎるかも」という懸念を吹き飛ばし、質問が相次いだ『相対性理論』や、「ご飯がすすむ」おいしさとは一線を画す現象だとわかった「マリアージュ」。南里先生の現地の方との丁々発止のやり取りも、学びを深めてくれる魅力的な情報でした。

現地を訪ね歩く世界史 イスラーム世界編
世界が驚き夢中になった「黒澤明」映画入門
知ったかぶるための「相対性理論」入門
ちょっとまじめな日本酒講座

新しい世界を覗ける!

プロほど人工知能の成果物に対してファクトチェックを徹底している姿勢や、LEGOブロックを使って感覚や思いを「形にしてから言語化する」面白さには、驚きとささやかな感動がありました。

人工知能座談会
希少になりつつある技術「活版印刷」の世界を覗く
サンティアゴ巡礼675kmの旅

「神戸」を深く知る!

三宮センター街のランドマーク的存在だった「ナガサワ文具センター」。お礼状を書くためのカラーインクが、震災を機にここまで発展していることに、少し誇りさえ感じます。神戸は港町だけじゃない!神戸市北区の『農村サイクリング』は、講座のオフシーズンに実際に体験もしていただけました。

文房具業界の今とこれから
神戸農村サイクリングの魅力

はじめの一歩への挑戦!

古美術中心の美術館館長が、プロダクトデザインを語るというチャレンジ。古美術に精通しているからこその共通点が浮かび上がっていました。料理とお酒選びのプロが講師として初登壇した講座では、食べ物を通してイタリアという国の解像度が上がりました。

工業製品を美術品っぽく眺める
イタリア13州を旅した料理人の話

3:エントランスの現在地

講師同士の交流

今期、とくに嬉しかった出来事は、始業式への参加をきっかけに講師間の交流が生まれたことでした。「はじめてのスター・ウォーズ × 東洋思想」の柏原修さんと「『相対性理論』入門」のきょんほさんが、実は「神戸にある高専の教員と生徒の親御さんだった」という意外なつながりも発覚して意気投合。その後、お二人でトークセッションイベントも開催されました。エントランスは「新しいこと」「面白いこと」が始まる触媒でありたいと考えています。今後も講師や受講者という枠を越えて、新しい「何か」が生まれる場所であり続けたいです。

立場を変えての再訪

初年度に講師として登壇された方が、今期の講座に受講者として参加してくださいました。講師と受講者という枠にとらわれることなく、「好奇心」を軸に、再びエントランスに足を運んでいただけることは、私たちの目指している形の一つです。

スピンオフ企画という実験

一般的な「講座」と比べると、インタラクティブな「講座」を実施できていると自負するエントランスですが、今期はさらに参加者主体のイベントを実験的に試みるスピンオフ企画を開催しました。「神戸市北区サイクリングツアー」は天候に恵まれ、農村の心地よい空気を肌で感じられる素晴らしい時間となりました。また、「3分プレゼン会『推しマンガ』編」も大盛況。参加者から「次はいつ?」という声も上がっていたので、スピンオフに留めておくのはもったいない、次への可能性を感じる企画となりました。

4:これからのエントランス

発言しやすい空気作り

参加申し込みが一定数を超えることが増え、少し広い会場を借りる機会が増えました。大変喜ばしいことである反面、空間が広くなることで、いつもなら活発に飛び交う質問が控えめになってしまうケースがあります。会場の規模が変わっても「エントランス」ならではの双方向性や熱量を保つため、引き続き、発言しやすい空気作りや講座後に交流できる余白作りに努めます。

さらなるチャレンジを促す場へ

実績のある素晴らしい講師陣に恵まれ、非常に充実した秋期講座が実現しました。一方で、エントランスは「人前でアウトプットする機会の少ない人が、一歩をふみ出せる場」でありたいとも考えています。例えば、学生の方々に講師を経験してもらう機会なども作っていけたらと考えています。

関係人口を増やしたい

「エントランスの現在地」で触れたような、立場を変えて再び参加してくださるような輪を、さらに広げていきたいと願っています。義務感ではなく、一人ひとりが楽しみながらエントランスを周遊する。この枠にとらわれない行き来(循環)が、螺旋状に少しずつ大きく広がっていく。そんな形を実現するための具体的な取り組みを現在検討しています。

エントランス「らしさ」をより良い方向に増幅させ、またその「らしさ」に甘え過ぎず、ときには立ち止まったり、回り道したりすることもある。そんな私たちの歩みを、一緒に楽しんでいただけると嬉しいです。

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